社長ブログ

2023.07.07

起業した理由と、つなぐが目指す姿

 「結局、入社してみないとわからないよね…」
こんな採用・転職の当たり前を変えたい。そう思って起業しました。

2022年11月につなぐを設立し、企業様の採用(ダイレクトリクルーティング)の支援、SNS発信・ブランディングの支援を行っています。今日は、なぜ今の事業に取り組むことになったのか、その想いが少しでも伝わればと思い、投稿させていただきます。

大学を卒業後、グローバル展開している医療機器メーカーに就職。営業職を4年経験したのち、メーカー専門の人材紹介会社へ転職。そこで採用・転職の支援を5年ほど経験。約400名の採用・転職の支援をすることができました。未経験からここまで育ててもらった社長や先輩方に、心から感謝しています。

人材紹介は、実績に結びつくまでは1円もお客様から報酬を頂くことはできません。ご縁をつなぐまでの苦労が大きい分、実際に企業と個人の想いが重なり、ご縁をつなげられたときの喜び・やりがいはたまらない、天職といえる仕事でした。

しかし一方で、入社してからというもの、コロナショックの期間を除き、求人数は伸び続ける一方。感謝の声以上に、企業様から「採用できない」と悩み・相談を頂く件数が増えてきていました。日本を取り巻く労働人口減少の影響を、肌で感じていたんです。

総務省統計局のデータによると、2022年5月時点で日本の生産年齢人口は約「7,420万人」。ピーク時の日本の生産年齢人口は1995年の「8,716 万人」。30年も経たないうちに、日本の生産年齢人口は、「約1,300万人、15%近く」減少したことになります。今後も減少していくことは確実といわれています。

このような背景から、企業側の採用ニーズの拡大に伴い、人材紹介市場は加熱しつづけています。多くの企業が参入する状況になりました。しかしその分、業界全体のサービス品質が低下。採用/転職後のミスマッチによる、早期離職の相談が増加したんです。

「エージェントから聞いていた仕事内容と、実際に入ってからやる仕事がぜんぜん違ったんです。」

「聞いていた募集の背景は増員と聞いていたのに、入社すると人がどんどん辞めていくブラックな環境で、欠員の補充だとわかりました。。」

上記はほんの一部ですが、未然に防ぐことができたミスマッチが、自社の利益しか考えないエージェントによって、生み出される現実。腹が立って仕方ありませんでした。

でも、このようなミスマッチが生じてしまう原因を考えた時、悪徳エージェントの存在よりも、現在の採用の仕組みに原因があるのではないかと考えたんです。

というのも、現在の経験者採用の選考フローは、書類選考→1次面接→最終面接と、企業と個人の接点は2回(計2時間)が平均。コロナ以降、Web面接のみで完結するケースも目立っています。

よく置き換えられる恋愛で例えるなら、2回の食事だけで、結婚するか決めなきゃいけないようなもの。Zoomで2回話した後、自宅に婚姻届が届き、署名するか決めなきゃいけない。

そんなん絶対イヤですよね(笑)
価値観の相違が起きるのも仕方ないと思います。

現在の採用では、お互いを理解する機会が圧倒的に足りていないんです。

だから複数の内定が出た時に、わかりやすい年収や福利厚生で入社先を決めてしまう。迷った時に、退職者が書いた口コミで不安を募らせてしまう。そんなケースが多いのではないでしょうか。

「結局、合っているかどうかは入ってみないとわからないよね。」

それが当たり前になってしまっている。
でも、そんな状態でいいはずはありません。

じゃあもっと面接の回数を増やせばいいんじゃないか。そう考えても、採用競争が激しく、併願が当たり前になっている今、そんなことをしたら他社にスピード負けしてしまいます。だから仕方なく、少ない機会で企業も判断せざるを得なくなっているんです。

いったいどうすれば、採用からミスマッチをなくせるのか。

そこでたどり着いたのが、企業に、ダイレクトリクルーティング/ソーシャルリクルーティングを普及させ、企業の採用力・発信力を上げることだと考えました。

ダイレクトリクルーティングとは、その名の通り、間にエージェントを介さず、企業と個人が直接やりとりを行う採用手法です。ビズリーチなどスカウト媒体を活用し、転職者にスカウトを行うものが代表例です。採用の工数は増えますが、その分個人とのやりとりが増加し、企業のリアルを直接届けることが可能になります。

ソーシャルリクルーティングとは、SNSを通して企業が発信・採用活動を行う手法です。働き方、ビジョン、社風など、個人の気になる情報だけではなく、従来の広報では届けられない、リアルタイムな情報を届けることができます。そこに共感した方とつながれるため、選考時のエンゲージメントが高いのが特徴です。

2つに共通するのは、面接・選考以外で、企業と個人の接点を増やすことができること。

これが浸透すれば、個人が第三者(口コミサイト、エージェント)の偏った情報に惑わされることもなく、情報が足りないために年収だけで判断してしまうこともなく、心から自分に合うと感じる企業に転職することができるようになるはず。

ただ、上記の手法を導入しようと思っても、ノウハウ・リソースが不足していると悩まれる企業様も多いのではないでしょうか。

つなぐでは、伴奏型のサポートを通して、ダイレクトリクルーティングの立ち上げを行なっています。単に業務負担を減らすための採用代行、フォロワーを増やす目的のSNS運用代行とは異なります。「400名の採用実績」がある私と、「2.5万人のフォロワーを獲得し、ファン化のノウハウ」をもつ小田 亮司さんと、2名体制で、ミスマッチのない採用実現に向けて、徹底的にサポートします。

ご興味がある採用関係の方は、下記より気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:https://lnkd.in/gFmJk6Xg

「採用からミスマッチをなくす」

「条件で負けない採用をつくる」

このビジョンの実現のために、つなぐはこれからも走り続けます。

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